3連勝

 ラグビー日本代表が1次リーグで3勝目をあげました。かつて無いほど強くなった日本代表とはいえ、3連勝というのは難しいかも・・・、と少し思っていたのですが、先制点は取られたものの、その後はリードを許すこと無く勝ちました。特に、試合終了間際の4つ目のトライをもぎ取った姿に、日本代表としては史上初となる決勝トーナメント(ベスト8)への執念を感じました。選手達のこの「必死さ」の度合いは、他のスポーツ、例えばサッカーとか野球のそれを超えているように感じました。この闘志溢れる闘いぶりを目にすると、私のようなニワカファンはラグビーへの関心がワンランク上がりましたし、それは他の多くのニワカファンにとっても同じだったのではないかと思います。そして、この試合を観てラグビーを始めたいと思った子供達もたくさんいるような気がします。

 3勝して、史上初のベスト8まであと少しとなったのは、厳しい練習に耐えてきた選手達の努力の賜物であることは間違いありませんが、他にも理由が無いわけではありません。それは「開催国特権」と言われるもので、一定の範囲内で開催国に有利なような設定が可能なようです。その一つが試合日程で、他の国に比べて日本は試合と試合の間が長く取られています。ラグビーのような体力を激しく消耗するスポーツでは、試合間隔の影響は大きいと思います。「開催国特権」のもう一つが試合会場。今回の大会では北は札幌から南は福岡、大分、熊本まで全国12会場で開催されていますが、日本代表が試合を行うのは、東京スタジアムエコパスタジアム(静岡)、豊田スタジアム(愛知)、横浜国際総合競技場です。日本を元気にするために地方でも試合を行っても良さそうなものなのですが、実際には関東から東海のエリアでしか試合をしません。これは、移動による選手の体力的負担を軽くするためと、例えば選手が怪我をした場合にすぐに代わりの選手を呼んだり、あるいは緊急事態に必要となるスタッフを呼び寄せたり物資を調達することが容易に出来るよに、新幹線ですぐに移動できる範囲内に日本の試合会場を設定しているのだそうです。この恵まれた条件を活かして、1次リーグの最終戦となるスコットランドとの試合も勝って欲しいです。