今週の1冊

ダンナ様はFBI

ダンナ様はFBI

 日本人女性の田中ミエさんとアメリカ人でFBI捜査官のジムとの出会い、結婚、日本での生活、子育て等のドタバタを描いた”国際結婚エッセイ”です。
 著者の田中ミエさんはフリーランスのコピーライターで、大手企業を相手にバリバリ仕事をこなす女性です。そんな彼女が、ある外資系のクライアントとの会合で警護役として日本に来ていたFBI捜査官のジムと出会い、ジムの方が一目惚れしてしまいます。その後、様々な困難を乗り越えて2人は結婚し、東京で暮らすことになるのですが、ジムが危機管理最優先の「FBI流」の考え方を日本でも無理やり押し通そうとするので、いろいろと軋轢が生じ、ジム本人は一生懸命で大真面目なのですが、笑えました (^^)
 こういう”カルチャーショック系”のネタが大好きな私としてはとても楽しく読めました。面白さの質としては、『テルマエ・ロマエ』等のヤマザキマリさんの作品と共通するものがあります。
 笑えるだけでなく、例えばFBI流のプロファイリング(外見やしぐさからその人の人物像や心理を読む)の方法をジムが田中ミエさんに教授する場面があるのですが、とても興味深く感じたので、それに関する別の書籍を探して読んでみようかと思いました。