ママチャリの無い国

 アメリカへ行って驚いたことのひとつに「アメリカにはママチャリが無い」というのがあります。アメリカでは「自転車は車両」という認識が当たり前のように徹底しており、車道(または自転車専用レーン)を走らなければならないので、ママチャリのようにスピードが出にくい自転車ではなく、ロードレースタイプやマウンテンバイク(またはクロスバイク)しか存在しません。車両として自動車と同じ道路を走るわけですから、ヘルメットを被っている人も多いですし、右折や左折をする際には手信号で示す必要があります。夜間に走行する際には勿論前方にはライトを付けますが、後方にも(バックパックなどに)赤色の点滅ライトを付けます。また、一時停止などの標識に違反すれば処罰の対象となります。
 日本では、歩道における自転車の危険な走行や歩行者との事故の増加に伴い「自転車は道交法上は軽車両なので車道を走るべし」という取締が強化されてきています。歩行者の安全にとっては大変良いことだと思うので取締強化には大賛成なのですが、かといって今の環境で自転車がそのまま車道を走るのは危険が多いので、様々な準備や整備が必要だと感じます。