『心を上手に透視する方法』

心を上手に透視する方法

　いつも立ち寄る書店の”注目本コーナー”に広いスペースを取って並べられており、面白そうだったので読んでみました。本の腰帯には「けっして、悪用しないでください。」などというキャッチコピーが入っているので、胡散臭い怪しげな内容のようにも感じますが、実際はそうではありません。

　著者のドルステン・ハーフェナーさんはドイツ人で、他人の心を読む「読心術」をステージやテレビ番組でエンターテイメントショーとして行っており、ドイツ国内ではたいへん人気があるそうです。
　その読心術の「種明かし」をしたのがこの本です。読心術というと、テレビ等では、ややもすると超常現象的に演出されることもありますが、実際には人間が無意識のうちに行っている「ボディーランゲージ」を注意深く観察して解釈するのだということがよく解りました。〔アメリカのテレビドラマ『ライ・トゥー・ミー』でも（私は予告編しか観てないのですが）、同様のテクニックが取りあげられているような気がします。〕

　この本では、単に読心術だけでなく、自己暗示やメンタルトレーニングの方法についても解説されており、自己啓発の手段として応用できると思いました。