結婚式のスピーチ

 先日、美容院へ行った際、いつもカットしてくれるKさんが「昨日、友達の結婚式に出た」という話をしてくれました。その中に、新婦の職場の上司のスピーチの話がありました。新婦はアパレル関係の会社に勤めているのですが、その上司は新婦をアパレル商品に見立てて、次のようにスピーチしたそうです。
 「この度は○○(新婦の名前)をお買い上げ頂きまして誠にありがとうございます。この商品の取扱上の注意点について御説明させて頂きます。まず、この商品は耐久性はありますが、旦那様の愛情が足らないと口をきかなくなることがあります。(中略)また、他の商品との重ね着は絶対におやめください。(中略)尚、返品・交換には応じかねますので御了承ください。」
 実際にはもっといろんな言葉があったのでしょうが、だいたいこんな感じだったらしいです。

 結婚披露宴では、使ってはいけない言葉があるなどの制約が多いので、スピーチする方は相当気を遣うこととなり、結果的に無難なスピーチではあるものの聴いている方は退屈するというのがよくあるパターンだと思っていました。でも、最近はそういった従来のしきたりを偏重することよりも、より楽しく、より人間味が感じられ、オリジナリティが溢れることへの許容範囲が広がっているのかもしれません(たぶん)。そういうスピーチばかりだと、それはそれで問題なので全体のバランスは大切ですが、印象に残ると思います。