なまえ

 マイクロソフトのOS(オペレーションシステム)のバージョン名は、Windows95、2000、XP、Vista、7、8などとなっていますが、アップルの場合は動物の名前のコードネームが付けられていて、現時点での最新バージョンはMountain Lionという名前です(ちなみにMountain Lionとはクーガーのことです)。バージョンが新しくなるたびに動物の名前を付けていくということは、ゆくゆくは「象」とか「キリン」とか「パンダ」とか「イグアナ」なんてのも出てくるのかなと思ったらそうではなく、全てネコ科の動物になっていて、これまでにはSiam(シャム猫)、Cheetah(チーター)、Puma(プーマ)、Jaguarジャガー)、Panther(ヒョウ)、Tiger(虎)、Leopard(ヒョウ)、Snow Leopardユキヒョウ)、Lion(ライオン)がありました。ウィンドウズの無機質な名前に比べると、アップルの動物の名前というのは親しみが持てますし記憶しやすいのではないかと思います。

 車の名前なんてのもメーカーによって様々ですが、例えばフォルクスワーゲンは、Golf(メキシコ湾岸を流れる風。ドイツ語のgolfは、英語だとgulf=湾岸)、Jetta(ジェット気流)、Passat(貿易風)、Scirocco(サハラ砂漠から地中海へ吹く熱風)といったように世界各地の風の名前をつけていて、なんだかオシャレだなあと思います。(但し、Beetleは風とは関係ないですが)

 私も、かつて新商品の企画・開発を担当していた頃は、商品の名前を考案しなくてはならないことがたくさんあったのですが、あまり得意ではありませんでした。こればっかりは生まれ持ったセンスみたいなものが大きく影響するようで、私などは「う〜ん・・・」と唸りながら1時間考えても逆立ちしても平凡なものしか出てこないのに、5分もかけずにパッといい名前を思いつく人がいて、とても羨ましく思ったものでした。