三千盛 まる尾

 日本酒の大吟醸は、芳醇な香りが時に強すぎて甘ったるく感じられるのがどうも好きになれない、みたいなことを以前書いたことがあります。あるお店でそのことを言うと「大吟醸とはそういうものですから」という答えしか返ってきませんでした。しかし、先日見つけた酒屋のオカミさんは、甘ったるくない大吟醸として『三千盛』というブランドの中の『まる尾』を辛口の大吟醸として薦めてくれました。これは岐阜県の蔵元が作っているお酒で、『まる尾』に関しては県内の販売店でしか流通していないとのこと(アマゾンで全国販売してますけど)。試しに買って飲んでみたのですが、オカミが言う通りまぎれも無い辛口なのですが、かなり極端な辛口で「これは本当に大吟醸か?」と思うほど、フルーティーさは全く無く、ひたすら切れ味スルドイ辛口でした。夏の暑い季節には、日本酒を飲もうという気はあまりしなくなってしまうのですが、冷蔵庫で冷やしておいたこの『まる尾』をキュッと1杯飲むのはそこそこイケルのではないかと思いました。