手を洗う

 尾籠な話題でたいへん恐縮なのですが、先週、TBSのラジオ番組をPodcastで聴いておりました。パーソナリティはフリーアナの赤江珠緒さんとNHKの『あまちゃん』で寿司屋の大将役で出ているピエール瀧さんでした。その日のゲストはピエール瀧さんと『電気グルーヴ』というバンドを組んでいる石野卓球さんでした。ピエール瀧さんの日常をよく知っている石野卓球さんがこの番組の中で「ピエール瀧は、トイレの後、大小に関わらず決して手を洗わない。そんなヤツに寿司職人の役をやらせていいのか」ということを言ってました。驚いたのは赤江アナで、これまでにいろんな食べ物をピエール瀧さんから手渡しでもらっていたので(「おにぎり半分食べなよ」とか)、たいへんショックを受けたようでした。
 私も似たような驚きをアメリカで経験したことがあります。ロサンゼルスでもオレゴンでも、学校やその他の公共の場所にあるトイレで、アメリカの男達がほとんど手を洗っていない実態を目の当たりにしてびっくりしました。私は今までこんな奴らと数多くの握手を交わしてきたのかと思うとゾッとしました。一体どうゆう神経してんだろ、汚いという意識が無いのかな、と思いました。日本では、例えば駅とかデパートとか映画館などのトイレを利用した際に手を洗わずに出て行く人を見かけることはまずありません。サッと濡らす程度で終わってしまう人も中にはいますが、一応「洗う」という行為を経てから外へ出ていきます。たまにハンカチを持ってなくてズボンで拭いたりしている人もいますが、最近では備え付けのペーパータオルがあったり、空気が吹き出してきて水滴を飛ばすエアタオル(ジェットタオルという商品名もあります)が設置してあるところが増えてきたのでハンカチを持っていなくても困らなくなりつつあります。アメリカだってペーパータオルは設置してあるので困らないと思うのですが、なんで手を洗わないのでしょうかね? そういう習慣は、日本ですと幼稚園や小学校低学年でしっかりと教え込まれるけど、アメリカではそういう躾は浸透していないとしか思えません。
 ちなみに、うちの会社の製造工場のトイレは、手を洗ってエアで乾かしてアルコールで消毒しないとドアが開かない仕組みになっているので、一応ちゃんと洗っているようです。