土曜日

 午前中は所用のため名古屋へ。用件を済ませ、帰る途中に高島屋の地下食料品売場へ行きました。このフロアにはパン屋さんが2軒入っていて、そのうちの1軒であるMAISON KAYSERでパンを買いました。このお店のパンの特徴は「硬い」。パン業界では柔らかさを追求する方向へトレンドが流れていき、もともと硬いフランスパンでさえ「ソフトフランス」なんていうもはやフランスパンとは呼べないようなものまで登場するようになって久しく、私としては違和感を抱いておりました。そのような状況において、しっかりと硬いパンを提供してくれるMAISON KAYSERは頼もしい存在であります。チーズとハムをバケットで挟んだサンドイッチなんか、食べ終わると顎がそれなりに疲れるのですが、このぐらいの噛み応えがある方が満足感が大きいです。
 パンに限らず、肉などにおいてもグルメ番組で「わぁ〜、柔らか〜い。ナイフとフォークがなくてもお箸でスーッと切れますぅ。」のように、「柔らかいことは良いこと」と捉える一般的な世間の風潮がありますが、肉だって私は牛タンとか砂肝といった噛み応えがある方が好きです。


 お昼過ぎに一旦帰宅。テレビをつけると、NHKトーク番組に伊集院光さんが出てました。ラジオ番組の伊集院さんは相当お下劣で、女性の中には嫌悪感を示す方が多く、分別のある大人が「伊集院のラジオが好きでよく聴いてます」と人前でいうのは憚られるのですが、伊集院さんのラジオパーソナリティとしての才能が際立っていることは認めざるを得ません。そんな伊集院さんですが、テレビでは、特にNHKでは「下品さ」を封印しているので、ラジオほど面白くは感じませんでした。牙を抜かれた野獣のようでもあり、インパクトが弱く感じました。何となく「飛ばねぇ豚はただの豚だ」という映画『紅の豚』の中の台詞を思い出してしまいました ^^;)