千日回峰行

忘れて捨てて許す生き方

忘れて捨てて許す生き方

 1991年から48キロ・高低差1300メートル以上の山道を一日16時間かけて、1000日間休まず往復する修行「大峯千日回峰行」(おおみねせんにちかいほうぎょう)に入行し、1999年に満行して大阿闍梨となった塩沼亮潤さんの本を読みました。この回峰行を満行したのは吉野山金峯山寺1300年の歴史で2人目とのこと。そんな凄い行を耐え抜いたことに、宗教的というよりは「アスリート」としての塩沼住職に興味を抱いてこの本を手にとりました。当然のことながらアスリート的な視点では書かれていなかったのですが、そういった厳しい修行を乗り越えた人の言葉は余計なものが削ぎ落とされていて、シンプルであっても心に響いてくるものがありました。こういう本もたまには読まないといけないなと思いました。