目印

 平日は毎朝岐阜から名古屋まで電車に乗って会社へ向かうわけですが、日頃の睡眠時間が短いこともあって、座席に腰掛けているとついウトウトと眠ってしまうことがあります。以前は眠ったまま気付かずに一駅先まで行ってしまったことが何度かありましたが、最近は目的の駅に到着する前にドアが開く音に反応してハッと目が覚めるようになりました。しかし問題は、目が醒めた時にそこが自分が降りる駅なのか、ひとつかふたつ手前の駅なのかをとっさに判断することが難しいことです。窓の外に駅名表示がないか探すのですが、特に今の季節は早朝はまだ暗くてよくわかりませんし、モタモタしているとドアが閉まってしまいます。そこで私が考えついたのが、毎日同じ車両に乗っていて同じ駅で降りる人を目印にすることでした。この同じ駅で降りる人というのが、割と年齢が高そうなサラリーマン風の男性で、頭の上半分の髪が抜け落ちてしまっている方で、混雑した車内でもパッと目につき易いのです。この男性は御自分のハゲ頭が秘かに誰かの役に立っているとは思いもよらないでしょうが、私にはこれからも頼りにしたい存在です (^^)