大会前日

 土曜日でしたが平日と同じぐらいの時刻に起床し、締切が迫っている確定申告の書類を仕上げて郵送手続きを終えると、その足でJRの窓口へ行き七尾までのキップを購入し一旦帰宅。旅の荷物の準備を慌てて行い、お昼過ぎに岐阜から特急「しらさぎ」でひとまず金沢へ。この「しらさぎ」は乗客も少なく、ゆったりとした座席で読書などをしながら時折車窓から外の風景を眺めたりして穏やかな時間を過しました。あとはここに熱いコーヒーでもあれば最高なのですが、「しらさぎ」は車内のワゴン販売も自販機も無いのが残念。次回はコーヒーを入れた水筒を持参しよと思います。

 金沢で特急「かがり火」に乗り換えて七尾へ向かいました。ここからは急に乗客が増えて指定席もほぼ満席でした。昨年開通した北陸新幹線で東京方面からやって来たお客さんが多いのでしょう。乗客の中には七尾のマラソン大会に出場すると思われる人もたくさんいる感じです。足もとを見てランニングシューズを履いていればまず間違いなくランナーでしょう。ランニングシューズをバッグに入れて持ってくるとなるとかさばるので、履いてきてしまう人が多いようです。中にはシューズだけでなく、上はウインドブレーカー、下はスエットパンツという出で立ちで、大会前日なのに「もう今すぐにでも走りだせます!」的なスタンバイ完了スタイルの人もいて、ひょっとしてシャツには既にゼッケンがついているのではないかと思うほどですが、これもまあ旅の荷物を少なくする手段なのでしょう。

 夕方、ホテルにチェックインし、シャワーを浴びて一息ついてから、七尾駅からほど近いところにある幸寿司(こうずし)へ向かいました。地元でも人気のお店のようですので、昼過ぎに電話で予約しておきました。刺身の盛り合わせなどもあるようですが、寿司のメニューは夜は「おまかせ10貫(3,000円)」と「おまかせ12貫(3,500円)」の2種類のみ。私は12貫を注文。この日は次のようなネタが出てきました。 1)やりいか、2)くじら、3)かわはぎ、4)ひらめ、5)甘エビ、6)さより、7)あかにし貝、8)ぶり、9)あじ、10)ばい貝、11)かのう蟹(石川のズワイガニ)、12)うに。この後は各自追加で注文出来るシステムになっていて、私はシメサバと中トロを注文しました。1貫ずつ適度な時間をおきながら出されるのですが、どれも絶品でした。今までの人生でいろんな寿司を食べてきて、どれも美味しくて、「美味しい寿司とはどういうものか」が何となく私の中でイメージとしては確立しつつあったのですが、それを超える「世の中にはまだこんなに美味しい寿司があったのか !!」と驚くほどの旨さでした。違う季節にまた来てみたいです。
 寿司を食べながら、七尾の地酒「能登誉」と石川の地酒「菊姫 鶴乃里」を各1合ずつ戴きました。今回の寿司ネタにはもう少し辛口の方が合うのかもしれませんが、両方ともとても味わい深いお酒でした。
 この日のお会計は全部で7千円ちょっと。東京などの都市部でしたら軽くこの2〜3倍はしてもおかしくないクオリティでした。さすが、七尾湾が「天然の生簀」と呼ばれているだけのことはあります。さあ、明日はどの寿司屋へ行こうかな (^^)