大統領選

 アメリカ大統領選挙の候補者選びは、共和党はトランプ氏になることが確実となりました。当初は、泡沫候補に過ぎないと言われていたのに、日を追うごとにアメリカ国民の支持が増していき、あれよあれよという間にとうとうここまで来てしまいました。暫く前までは、仮に共和党の候補になったとしても、最終的にはヒラリー・クリントンには勝てるわけがない、と楽観視していたのですが、あながちヒラリーが優位とは言えない状況になってきました。
 テレビのニュース番組等で選挙運動の集会の様子が映されることがありますが、そこに集まって来ている人達やその場の雰囲気を見ていると、この人達は脳みその前頭前野を使って論理的に思考した末に支持する候補者を決めているというよりは、脳のもっと動物的・爬虫類的な部分で反応しているだけではないかと感じることがあります。勿論そうでない人もいるけれど、そういう人の方が多いように見受けられます。そしてそういう人を惹き付ける術に長けているのがトランプ陣営なのでしょう。この現象は、アメリカ社会が壊れていく始まりのようで、何だか暗澹たる気持ちになってきます。