ブランド物

 ある映画をDVDで観たおりましたところ、登場人物のひとりが肩に掛けているバックパックが気になりました。そのまま暫く観ていると、他の登場人物の台詞から、それがルイ・ヴィトンのバッグであることが分かりました。ルイ・ヴィトンなら絶対に高いだろうな、と思いつつネットで価格を調べてみましたら、やはり20万円弱という高価なものでした。普段はルイ・ヴィトンをはじめグッチやエルメスといったヨーロッパの老舗ブランドにはあまり興味が無かったのですが、このバックパックだけは珍しく「こういうのが欲しいなぁ」という気持ちになりました。しかし、さすがに20万円というのは、しがないサラリーマンがパッと支払える金額ではありません。そこで思いついたのが、日本最大級のリユースデパートである名古屋大須の米兵(こめひょう)。新品ではないけど、お手頃価格で買えるかもという期待を抱きました。そして、大須へはたまたま別の理由で行く必要があり、その用件が済んでから米兵へ行きました。米兵のルイ・ヴィトンのフロアへ行くと、かなり広いスペースにあらゆる種類のルイ・ヴィトン製品が並んでいました。そしてお目当てのバックパックがカウンターの向こう側の棚に陳列してあったので、店員さんに頼んで持ってきてもらい、取り敢えず値札に書かれている価格を確認すると、新品とそう変わらない19万円強でした。「この値段って、新品と大して違いませんよね」と言うと、「新品同様ですから。」という答えが返ってきました。ブランド物の中古品の相場については全く知識が無い私ですが、いずれにしてもこの価格では買う気にはなりませんのでそのまま帰ってきました。あと、そのバックパックを手に取ってみた感じは、もっと重厚で革製品特有の高級感があるのかと思っていたのですが、わりと薄っぺらくて軽くて、高級品感がやや弱いようで、映画で目にした時に感じた「欲しいなぁ」という気持ちがみるみるしぼんでいってしまいました。