甘酒(3)金沢とのつながり

 何日か前に甘酒について書きましたが、そもそも甘酒というのは大きく分けて2種類あって、ひとつは酒粕に砂糖と水(お湯)を加えたもの、もうひとつは米(玄米)と糀だけで作ったものです。一般的によく見かけるのは前者で、こちらは缶入りの飲料として自販機で買えたりしますが、砂糖を加えていますのでそれなりにカロリーが高いですし、栄養成分の面でももさほど優れているとは思えません。一方、後者(米と糀だけで作ったタイプ)は玄米の栄養成分が丸ごと入っていますが、前者のように自販機で売っていたりはしないので、通販サイトなどから購入することになります。
 私の場合は、通勤で利用している鉄道会社が運営する岐阜のスーパーでたまたま米と糀で作った甘酒を見つけました。その甘酒を製造しているのは金沢の醸造メーカー。どうして金沢で作られたものを岐阜で売っているのだろうかと不思議に思っていたのですが、このスーパーを運営する名鉄は北陸方面へも進出していて(例えば石川交通のタクシーの車体のデザインは名古屋や岐阜で見かける名鉄タクシーと同じだったりします)、スーパーのバイヤーが金沢でこの甘酒をみつけて、これは良い商品だ、是非とも名古屋や岐阜でも販売しよう、となったのだと想像します。この甘酒を大いに気に入っている私としては、よくぞこれを見出してくれたと感謝の気持ちでいっぱいです。