おせちと日本酒

 おせち料理とは、そもそもさほど美味しいものではなくて、子供の頃は栗きんとんだとか黒豆といった甘い物はよく食べたのですが、それ以外は仕方なく食べている感じでした。この傾向は大人になってからも変わらないでいたのですが、2〜3年前に日本酒の美味しさに気が付いた頃から、やっとおせち料理の楽しみ方が分かるようになりました。

 今年のお正月は、年末に買っておいた『醸し人九平次』というブランドの『SAUVAGE』という純米大吟醸酒とともにおせちを頂きました。SAUVAGE(ソバージュ)とは「野生の」という意味のフランス語で、このお酒には日本最古の原生種である米を使っているそうです。風味としては、大吟醸でありながらも華やかさは控えめで比較的サッパリとしているので、料理の味を邪魔しないところが良いです。
 この『醸し人九平次』ブランドのお酒は以前はなかなか入手できなかったのですが、最近では名古屋の高島屋の地下に定期的に入荷するようになったのが嬉しいです。