『島へおいでよ』

 下北沢でカレーを食べた後、次に向かったのは目黒区の学芸大学駅。下北沢からは井の頭線で渋谷へ行き、東急東横線に乗り換えます。また渋谷駅を経由しなくてはならないのが少々気が重たかったのですが、何とか頑張って行きました。しかし、井の頭線東横線は離れているので、かなりの距離を歩かねばなりませんでした。慣れてしまえばどうってことないのでしょうが、初めてだし、道案内の「東横線→」みたいな矢印付きの表示が割と短い間隔であったのですが、「この方向でいいのかな?」と心細い気持ちになりました。


 学芸大学駅で下車して向かったのが千本桜ホールという客席数80ほどの小さな劇場。ここで上演される『島へおいでよ』というお芝居を観るためにやってきました。演じるのは劇団K助というグループで、その変わった劇団名に興味を持ったというだけの理由ではるばる岐阜から観に来たわけで、正直、お芝居の内容にはさほど期待を抱いていませんでした。漁業と農業(芋栽培)しかない小さな島に住む5人の若い男性のところへ都会から5人の女性が集団お見合いのためにやって来ます。ドタバタがありながらも、お見合いは何とか進んでいくのですが、実はこの5人の女性達には別の目的があって・・・というストーリなのですが、この演目は数年に渡って演じ続けられているそうで、その間に脚本にも磨きがかかって完成度が高まっていったのか、ストーリー展開にムダが無く、テンポが良くて、退屈なシーンも無く、笑いあり、ホロっとする場面もあり、なかなかよく出来た面白いお芝居でした。機会があれば、この劇団の次回作なども観たいです。