シャンパンボトルに入っているわけ

 先月、銀座で買ったコーヒー豆のうち、ペットボトルに入った豆とトリバコーヒーの豆は既に全部飲んでしまいました。トリバコーヒーで買った深煎りブレンドは、セブンイレブンのセブンカフェのコーヒーの風味(特に苦味)に近いものがありました。セブンカフェは質の良い苦味を呈しつつ口当たりの良いすっきりとした風味に仕上げているのに対し、トリバコーヒーの方は苦味にもう少し深みがあり、風味全体を構成している要素の種類が多くて複雑さがある印象を受けました。


 さて、トリバコーヒーの豆が入っていた袋には上の写真のような穴が開けてあります。これはコーヒー豆から発せられるガス(二酸化炭素)を袋の外へ出すための穴で、これが無いと袋がパンパンに膨らんでしまいます。袋の内側から外側へガスが抜けるけど、外側の空気が内側へ入らないような構造になっているようです。
 ただ、ガスを外へ出す際にはどうしてもコーヒーのアロマも一緒に少しずつ抜け出てしまうという欠点があるので、未開封の状態であってもなるべく早く消費した方が良いようです。

 コーヒー豆から発生するガスで入れ物(袋とか)がパンパンにならず尚且つアロマを逃がさないのが、コーヒー豆をシャンパンボトルに入れるという方法です。シャンパンボトルはガスの圧にも耐えられますし、空気の出入りが無いのでアロマも逃がしません。また、内部で発生したガスの圧力が高まることにより豆からアロマを含んだガスが出るのを抑え込むことが出来ます。ですから、シャンパンボトルに入れるのは、決して「高級そうに見せよう」という意図が第一にあったわけではなく、勿論それもあるでしょうけど、それよりも前にコーヒー豆を出来るだけ良い状態で保存することを目的としているのでありました。
 私が銀座で買ったシャンパンボトル入りの豆はまだ開封してません。もう少ししてから飲んでみようと思ってます (^^)