水の恵み

 静岡の街を歩いていると、小さな川とか用水路を綺麗な水が勢いよく流れているのを目にすることがよくあります。さすがに静岡駅前などの繁華街は、おそらく地下に水路を作って地上からは見えないようにしてあるのでしょうが、そう行ったエリアからちょっと離れると、水が豊かにあることに気づきます。これらの水は大部分が富士山の伏流水なのでしょう。富士山を挟んで反対側にある山梨県でも富士山の伏流水はありますし、忍野八海なんかは有名ですが、水の量では静岡県側が圧倒的に多いように思えます。これは単に静岡県側が標高が低いからかもしれません。

富士宮浅間大社のすぐ近くにはこんな小川があります。綺麗な水が勢いよく流れていました。

浅間大社の一角に湧玉池(わくたまいけ)という国の天然記念物に指定されている池があります。昔は、修験道者が富士山に入る前にこの池で身を清めたのだそうです。

湧き水が竹の筒から勢いよく出ていて、参拝者はここから自由に水を取ることが出来るようになっています。

更に奥へ進むと祠があり、その脇に水が湧き出ている石の器があり、そこからも水が取れるようになっています。私はここから水を柄杓ですくってペットボトルに入れて持ち帰りました。翌朝、この水でコーヒーを淹れて飲みました。まろやかな風味でした。

この水は、現在でも毎日神前にお供えされたり、神社内では飲用水として使用されているそうです。