無敵のラーテル

 先日、ラジオを聴いていたら、ラーテルという動物が紹介されていました。そのラジオのパーソナリティは、子供の頃から動物が好きで、動物には詳しいいわば「動物博士」であったにも拘らず、これまでラーテルどいう動物の存在を全く知らなかったと言っていました。

 ラーテルはイタチ科の哺乳類で、体長は70センチほどで、背中側が白い毛で覆われていて、腹側は黒色です。パッと見は凶暴な感じはしないのですが、世界一怖いもの知らずの動物としてギネスに認定されているそうで、ライオンやヒョウに噛まれても分厚い皮膚があるので大丈夫だし、コブラ等の毒ヘビに噛まれても毒に対する耐性があるのでヘッチャラなんだとか。

 何年か前にはNHKの『お母さんといっしょ』に「無敵のムテ吉」という名前のラーテルをモチーフにしたキャラクターがいたそうです。

 ラーテルは雑食なので、基本的には何でも食べるのですが、ハチミツが大好き。しかし、ハチミツがある場所を見つける能力はほぼ無い。一方、ハチミツがある場所を見つけるのは得意だけど、ハチの巣からハチミツを取り出す能力が無い小鳥(ミツオシエ科のノドグロミツオシエ等)がいて、ラーテルとこの小鳥は共生関係にあり、この小鳥がハチの巣を見つけるとラーテルのもとへ飛んで行って、ラーテルの周りをけたたましい鳴き声を飛び、ハチの巣を見つけたことを知らせ、この小鳥がラーテルをハチの巣がある場所まで先導します。そしてラーテルがハチの巣をぶっ壊してハチミツを舐め、小鳥はそのおこぼれを頂くのだそうです。

 日本でこのラーテルを見ることができる動物園は今のところ名古屋の東山動物園だけだそうです。いつかラーテルを見に行ってみようかな。