今日は有休を取って・・・

 鼻の手術からちょうど4週間経った今日、仕事は有休を取って、手術後の状態を診てもらうために静岡にある手術を受けた病院へ行ってきました。診察は午後でしたので、お昼過ぎに家を出てまず電車で名古屋へ向かいました。いつも乗っている早朝の電車には職場へ向かうであろう通勤客がほとんどなのですが、お昼過ぎに岐阜から名古屋へ向かう電車は、通勤客もいなければ学生もおらず、高齢者の姿が目立ちました。私は岐阜から乗車して座席に腰を下ろして静かに文庫本を読んでいました。すると、次の駅で高齢者4人組(爺さん3、婆さん1)が乗り込んできて、私のすぐ近くのボックスシートに向かいあって座り、早速おしゃべりを始めました。その話し声の喧しいことといったらありませんでした。よっぽど「もう少し小さな声で話してもらえませんか」と言おうかと思ったのですが、こじれてトラブルになっても面倒なので、車掌さんが車内を巡回してきたら注意するよう頼むことにしました。しかし、その車掌がなかなかやってきません。あと一駅で名古屋、というところでやっと太った車掌がハンカチで汗を拭きながら私がいる車両へ入ってきましたが、今更言っても仕方がないので諦めました。

 電車の中といのは貸切の観光バスではなく、公共の場であり、公共の場にはそれなりのルールがあって、他の乗客がウルサイと感じるほどの大きな声で喋ることは明らかにそのルールに反する行為であるのに、この老人たちにはそういう認識が無く、公共の場であろうと何処であろうと、喋りたけりゃ喋るのでしょう。
 よく、マナーの向上を喚起するポスターで、若い人がマナーに反する行為をしているイラストが描かれていることがあります。確かにそういう若者もいるにはいるのでしょうが、大部分の若い人たちはそういうことに関してはかなり敏感で、「何がみっともないことか」をよく理解し、その場の空気を読んで目立たないように振る舞う能力に長けているので、実際に彼らが公共の場でマナー違反を犯すことはあまりありません。なのにポスターでは、まるでマナーに違反するのはいつも若者、であるかのような描かれるのは、どうも不公平だと感じます。実際に公共の場のマナーに違反して秩序を乱している人の中には老人がかなり含まれていることを鑑みると、「電車では老人に席を譲ったりしていたわってあげましょう」というポスターばかりでなく、マナーをわきまえない老人を戒めるような趣旨のポスターも掲示するぐらいのことを鉄道会社もそろそろ考えた方がいいんじゃでしょうかね。