ストレッチ

 「スポーツをする前にはストレッチをする」というのは常識、というか常識以前の当たり前の事となっています。ストレッチというのは大きく分けて、静的ストレッチ(筋肉を伸ばした状態を数十秒間維持する方法)と動的ストレッチ(腕や足をダイナミックに動かして筋肉や関節をほぐす方法)の2種類があります。しかし、一般的に単に「ストレッチ」と言うと「静的ストレッチ」を示すことが多いようです。ものぐさな私自身も、ランニングを始める前にはストレッチ(静的)を行うようにしています。ただ、いつも何となく行なっているだけで、それがランニング前のストレッチとして正しいのかどうかは確信が持てずにいました。そこで暫く前にユーチューブでランニング前のストレッチを検索してみることにしました。そこで見つかったのは、まあ大体は既に知っているようなものばかりでしたが、その中にひとつ気になる動画がありました。その動画に登場しているスポーツトレーナーらしき人が言うには「運動の後にやるべきストレッチを運動の前にやっている人が多い。運動前には静的ストレッチではなく動的ストレッチをするべき。」なのだそうです。しかし、スポーツジムやマラソン大会などでも、運動前に静的ストレッチを行っている人ばかりなので、このスポーツトレーナーらしき人が言うことを俄には信じることが出来ませんでした。しかし先日、運動に関する本を読んでいたら、そこにも運動前の静的ストレッチは有害で、体が温まっていない状態で無理に静的ストレッチをすると腱や関節を痛める原因となるし、痛めないまでもパフォーマンスが下がるとの研究結果があると書かれていました。この点に関しては賛否両論でどちらが正しいのか、専門家の間で見解が完全に一致しているわけではないようですが、「運動前の静的ストレッチは有害。動的ストレッチをやるべし。」というのが巷のトレンドのようです。

 動的ストレッチというと、代表的なものとして日本人に馴染み深いのがラジオ体操です。ラジオ体操は、静的ストレッチはほぼ無くて、動的なものがほとんどです。小学校の頃から体育の授業の前にはラジオ体操的な準備体操をしていて、中学や高校になってストレッチというものに出会い、ストレッチこそが最新のスポーツサイエンスに合致したものであり、ラジオ体操なんてダサいぜと思った時期もありましたが、時が巡ってやっぱりラジオ体操は理にかなったものなんだな、ということを知るに至り、「ごめんよラジオ体操。今まで冷たくした私が悪かった。」と謝りたい気分になりました (^^;)