『ゆるランニング』

 あるラジオ番組で紹介されていたランニング関係の本のことが気になったので、実物を手に取ってざっとページをめくってみて面白そうであれば買おうと思い、先日の仕事帰りに名古屋の大型書店へ向かいました。入口に設置してある端末にタイトルを入力すると幸いなことに在庫がありましたので、その本が置いてある棚へ行って少し読んでみました。なかなか興味深い内容でいつか読んでみたいとは思いましたが、すぐにでも読みたいかというとそうでもなかったので、その本は取り敢えず棚に戻しました。他に何か面白そうな本はないかとランニング関係の書籍ばかりがたくさん集められた棚を見ていたら目にとまったのが『ゆるランニング』という本でした。著者はエッセイ漫画家のマルサイさんという女性。日頃から身体を動かす習慣が無くてちょっと走っただけで息切れしてしまうような運動不足状態であったのが、ある日、走り始め、幾つかの苦難を乗り越えながら半年のトレーニングでハーフマラソンを完走できるようになった、という著者の実体験をそのままエッセイ漫画にしたものでした。「運動不足で運動音痴で走ることなんて大嫌いだったのに、何かのきっかけで走ることの喜びに目覚め、地道な練習をコツコツと積み重ね、フルマラソンあるいはハーフマラソンを完走できるまでになった」という本はこれまでにも数冊読みましたが、私のようなランニング歴はそこそこありながらも伸び悩んでいる者にとっては、トップランナーが書いた本よりもむしろこういう本の方が参考になることが多かったりします。今回も参考になったことは多々ありましたが、その中でも役に立ちそうだったのが「走る時間の捻出の仕方」でした。著者のマルサイさんは3児の母であり、家事・子育て・本業の仕事で忙しい毎日でありながらも、ほんの10分間とかでもスキマ時間が生じたら走りに出ていて、いつでも走れるように家にいる時には常にランニングウエアを着ているという徹底ぶりでした。サラリーマンの私は平日に走る時間を確保するのは無理だと諦めていたのですが、短い時間であっても走らないよりは走った方が良くて、そういった小さなことの積み重ねが目標達成には不可欠なんだなぁと思いましたので、今後のトレーニングの参考としたいです。