BAR

 久々に会社帰りにいつものバーへ寄りました。先日読んだ開高健の小説の中に、コニャックのハイボールを飲むシーンがあったので、1杯目はそれにしました。開口氏はイル・ド・レというコニャックだったので、私も同じものを飲みたかったのですが、あいにくとそのバーには置いていなかったので、それ以外に数種類あるブランデーの中からMartellを選択。ハイボールと言えばウイスキーですが、ブランデーのハイボールもそれはそれで味わい深いものがあります。ブランデーのハイボールはかのチャーチルのお父様のお気に入りだったそうです。イギリス人だったらそこはウイスキーハイボールでしょ、と思うところですが、当時はウイスキーが英国内で十分に流通していたにも拘らず、敢えてブランデーのハイボールを選んだのは当時はイギリス国内ではウイスキーの地位が現在ほどには高くなかったからだそうです。ブランデー繋がりで、2杯目はサイドカーというブランデーを使ったカクテルにしました。柑橘系の苦味が程よく効いていて美味しゅうございました。3杯目はラフロイグ(10年)をストレートで頂きました。ラフロイグ(10年)を初めて飲んだ時は、そのあまりの個性の強さ(主にヨード臭が強いこと)に驚いたものでしたが、最近は飲み慣れてきたのか、普通に美味しく飲むことができるようになりました。自分の家で飲むと缶ビール1本で酔っ払ってしまって次の日に影響するのですが、このバーでは悪酔いすることが無く、いつも気持ちよく飲めるから不思議です。