平日の大学キャンパスは通常であれば学生がたくさんいるはずなのですが、オンライン授業のせいで、ほとんど人の姿は無く、ひっそりとしていました。
そして広いキャンパスの中をグーグルマップを見ながら向かったのが先月オープンしたばかりの早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)。
予約してある時刻に入口に並び、受付を済ませて中へ入りました。私と同じ枠で入館したのは十数名で、そのうちの9割が女性でした。年齢は二十代後半から60代ぐらいまでと幅広かったです。
中に入ると中央に階段があり、その両脇に本棚があって、たくさんの本が並んでいました。これは全てが村上春樹が書いた本というわけではありません。
本棚は階段だけでなく、各階のフロアの中にたくさん配置されていて、ジャンルが分かれており、例えば音楽関係の本ばかりが集められている本棚があったりしました。
村上春樹は音楽が好きで、クラッシック音楽についても造詣が深いのですが、ジャズも大好きで膨大な数のレコードを蒐集しているそうです。
そのうちの一部が展示されている部屋があり、ソファに腰をおろしてそれらの音楽を聴くことができるようになっていました。
村上春樹が小説家になる前に経営していたバーに置いてあったグランドピアノも展示してありました。
最後に「橙子猫(オレンジ・キャット)」という名前のカフェへ行き、ドーナツとコーヒーを頂きました。
全てを見てまわり、何か大きな感動があったというわけではありませんでしたが、ファンとしては一応見ておかねばならない場所のひとつでしたし、1回見ただけで終わらずに、膨大な数の本の中から興味があるものを手に取り、椅子に腰かけて少し時間をかけてその本を読む、ということを何度か繰り返すうちに段々とこのライブラリーの意味を身体で理解できるようになるのではないかと感じました。