古札

 神社の御神符(おふだ)や御守(おまもり)には「有効期限」があって、1年経ったら新しいものに取り替えるのが正しいと言われております。しかし私としては、神様のような寛大な慈悲の心をお持ちの存在が「1年」なんてケチくさいことを言うとは思えません。これはきっと神社が売上アップ、収入アップのために考え出した方便に過ぎないと推察致します。と思ってはいるのですが、1年で取り替えるのが無難かなという気持ちもあるので、結局毎年律儀に取り替えています。

 買い替えで発生する古い御神符は神社へ返納するものだと言われています。その御神符を買った神社へお返しするのがベストですが、例えば旅先で訪れた神社で買って、その神社へ返しに行くのが簡単ではない場合もあるので、他の神社の御神符でも受け取ってくれる神社もあります(断られる場合もあるそうですが)。しかし、私はここ何年かのあいだ返納をサボっていたせいで、古い御神符が随分と溜まってしまいました。伊勢神宮、京都の神社から地元の氏神様に至るまでいろんな神社の御神符が束になっています。どうしようかと考えた末、「古札返納所」という返納用の小さな建物がある神社が比較的近くに2つあるのを思い出したので休日の早朝にそこへ行ってみました。ところがどちらの神社の返納所も何故か閉鎖されており、返納は社務所にて受け付けると書かれていました。社務所にて返納する場合、1枚や2枚ならいいけれど、私のように大量に持ち込むのは恥ずかしいので諦めました。ネットで調べてみると宅配便で送ると適切にお焚き上げをしてくれる業者もいるようですが、価格は割と高めでした。あるいは、自分でお清めをして可燃ゴミとして処分する方法もネット上にありました。もうこうなったら来年の1月まで保管しておいて、左義長どんど焼き)に出そうかとも考えております。