記憶

 昨年の夏、ある信託銀行に口座を開設する必要が生じたので、銀行員2人に自宅へ来てもらい、必要な書類にサインをするなどの手続きを行いました。通帳とキャッシュカードは後日簡易書留で届くとの説明を受けました。そこまでの記憶はあるのですが、その後、簡易書留が届いたという記憶はありません。普段、銀行の通帳類を保管している金庫のような場所にも入っていません。あれから数か月経つのに、まだ届いていない。これは銀行が郵送するのを忘れたに違いない、絶対にそうだ、とかなり強い確信と銀行に対する不信感を抱きました。早速電話をして苦情を申し立てようと思いましたが、その前に、念の為にもう一度だけ探してみよう、たぶん見つからないだろうけど、何故なら私は受け取った記憶が無いのだから、一応形式的にでもダブルチェックををしておこうと思いました。そして、再び部屋の中を探していたら何と、通帳もキャッシュカードも出てきました。金庫ではなく、重要種類を保管している所から。大事なものが見つかった安堵感もありましたが、それ以上に私の記憶力がここまで衰えてしまっていることに愕然としたのでありました。

 ところで、普通の金庫に保管するというのも良いのですが、もっと他に何かないものだろうかとアマゾンで探していたら、シークレットボックスという保管用の箱がありました。容積はさほど大きくはないみたいですが、フックが付いているのでクローゼットに掛けてある服の中にうまく隠すことができるようです。ただ、今時のドロボウはクローゼットにそういう保管箱が隠してあるぐらいのことは知っていそうだし、箱の施錠は数字を合わせるダイヤル式なので、時間があればいつかは開けられてしまうということを考えると、今すぐ買おうという気にはなりませんので、他に良い保管方法が無いか検討してみます。