午前中は歯科クリニックで3か月に一度のお口の中のチェックと歯のクリーニングをしてもらいました。そして今回は、以前突如抜けてしまった奥歯をブリッジ、インプラント、入れ歯のどれにするかを決めておこうと思っていたのですが、幾つか不明な点があったのでそれらを質問した上で「更に検討したい」と返事をして決断を延期しました。歯科医や歯科衛生士の説明を聞いているうちに私の中では「毎日のお手入れのことを考えるとやはりブリッジではなくインプラントの方が良いかも」という方向に考えが傾きかけていて、もうこの場で「インプラントにします」と回答してしまおうかとも思ったのですが、やはり一旦家へ帰って冷静に判断してから正式に返事をすることにしました。
夕方、退院する母を迎えに病院へ行きました。痛めた箇所は回復して自分で歩けるようになったけれど階段の上り下りは危険だからダメです、とリハビリ担当者から聞いていました。とは言うものの、私が傍でサポートすれば何とかできるのではないか、と微かな期待を抱いておりました。しかし、病院で車に乗せる際、そして自宅前で車から降りてから玄関へ歩いていく際に母の横にぴったりと寄り添って支えてみて「あ、こりゃあ階段の上り下りは無理だな・・・」とはっきりと分かったのでした。入院前はゆっくりとではありながらも前へ進んだり、階段を上がっていくことが自力でできていたのですが、リハビリを行なっていたとはいえ、長い入院生活でかなり筋力が低下してしまったようでした。そして母の年齢を考えると、これから更に衰えていくことはあっても、回復することはないのだろうなと思うと、私がしっかりとサポートしてやらねば、という覚悟のようなものが心の中から湧き上がってきたのでした。