仕事を終えて駅まで歩き、電車に乗って岐阜へ向かうまで、雨なんて1粒も降っていなかったのに、私が岐阜へ着いた途端にザーザーと大雨が降り始め、おまけに雷の音が盛大に轟きだしました。さてどうしようか、とここで暫し考えました。自転車を駅に置いておいてタクシーで帰ろうかとも思いましたが、それだと明日の朝、家から駅まで歩かねばならないのは困ります。雨に濡れるのを覚悟で自転車で帰るという選択肢もありますが、もう少し弱い雨ならともかく、この大雨の中を行くのは辛そう。まあ、この雨もゲリラ的なもので暫く待てば通り過ぎていくだろうから、それまで時間を潰すことにしよう、と決めて近くのドトールに入りました。ドトールのコーヒーの味は私の好みではないので、普段は絶対に行かないのですが、こういう場合は仕方がありません。店内には女子高生が1人いて、カウンター席のテーブルの上に教科書を広げて勉強をしていました。そこから少し離れた席に私は腰を下ろしてカバンから文庫本を取り出して読み始めました。とても面白い小説なので、ぐいぐいと引き込まれ、夢中で読んでいるうちに気がつくと雨はほぼ止んでいたので、そこからはいつもと同じように自転車で帰りました。それにしても、私の乗った電車が岐阜に着いた途端に雨が降り始めるということが、今年の夏は何度もありました。昔から私はいわゆる雨男なのかもしれないと思っていたのですが、こういうことが頻繁に起こると、雨男に確定してしまいそうですが、単に今年の夏は例年よりも大気の状態が不安定になっているだけかもしれません。