父の証明写真が必要になりました。急いでいたので、街角に設置してある証明写真ボックスを利用しました。仕上がった写真を見て父は「自分ではないようだ」と言っていました。これは私にも何となく分かる気がします。証明写真ボックスで撮った顔は自分では「自分はこんな顔をしていない」と思うのですが、他の人から見ると全然そんなことはなくて、ありのままが写っているようにしか見えないものなのです。おそらく、写真ボックスの場合はカメラから顔までの距離が短いので広角レンズで撮影することになり、それだとどしても顔の中心が広がったような歪みが生じ、自分が毎日鏡で見ている顔とは微妙に印象が違ってくるのだと思われます。私はそれが嫌なので、自分の写真が必要な時はなるべく写真館を利用するようにしています。まだデジタル技術が無かった頃の証明写真ボックスは、仕上がるまでに数分待たされたものでしたが、現在は1分もしないうちに仕上がり、その点は大変ありがたかったです。