付き添い

 午前に父を連れて大学病院へ。大きな病院の午前中というのは患者で溢れかえっているものですが、ピークの時間を過ぎていたせいなのか、思ったよりは混雑しておりませんでした。入口のところで、車椅子を使うかどうか父に訊いてみました。前回までは、俺はまだまだ自分の足で歩けるんだ、という思いが強いのか、決して車椅子には乗らなかったのですが、今回はすんなりと受け入れてくれました。

 予約してあった時刻の少し前に診察室の前へ行きました。受付で渡された紙を見ると担当の医師の名前が書かれていました。スマホをカバンから取り出してこの病院のホームページを調べてみると医療スタッフが顔写真入りで紹介されており、父の担当医は40代半ばぐらいの男性でした。暫くすると父の番号が待合室のディスプレイに表示されたので指定された診察室に入ると、直前になって何かの都合で担当が変わったのか、そこにいたのはまだ20代と思われる女医さんでした。ショートヘアにメガネで華奢な感じのスレンダーというところが私の好みにぴったり。よくよく見ると決して美人ではないのですが、大学病院という場所ではキラキラに輝いて麗しく見えてしまうから不思議です。そんな素敵な先生に診てもらい、薬によって症状が改善するかどうか様子を見ましょうということになり、2週間後にまた来るように言われました。通院に付き添うのは何かと疲れるものなのですが、あの先生にまた診てもらえるのだと思えば、気持ちだけは元気になります。