京都へ

 ラグビーW杯で日本がアイルランドに勝ちました。アイルランドは実力はありながらも何故かW杯で優勝したことは過去に一度もありませんが、そうは言っても世界ランキングがニュージーランドに次いで2位ですので、日本代表は歯が立たずに完敗するかも、と思っておりました。それがまさか勝つとは!日本のホームで戦うという「地の利」はあるものの、ここまで良い試合をするとは全く予想していませんでした。これは奇跡的な勝利ではなく、厳しい練習に耐えてきた故の当然の結果なのでしょう。

 

さて、土曜日にぶらりと京都の伏見稲荷へ行ってきました。

f:id:tsuiteru2772:20190929060254j:plain

 相変わらずの混雑ぶりで、毎度のことながら外国人観光客が大勢いました。すれ違う外国人客が話している言葉が時折耳に入ってくるのですが、普通の英語は勿論、オーストラリア訛りの英語も聞こえてきましたし、フランス語も意外と多くて、やっぱり中国語も多かったです。

 本殿でお参りした後、奥へ続く所謂「千本鳥居」を歩いていきました。向こうから降りてくる外国人観光客の顔をみると、結構みんな疲れたような表情をしていました。これは今回に限らず、毎回のことなのですが、たぶん彼らはガイドブックを読んでいて、そこには「伏見稲荷は稲荷系神社の総本宮」と書かれてあり、「何系であるにせよ、総本宮というからには、豪華絢爛な建物があるに違いない」と期待に胸を膨らませていたことは想像に難くありません。他の宗教、例えばキリスト教イスラム教やユダヤ教では実際に豪華で煌びやかな教会なりモスクがありますので。しかし、神道というのは基本的にシンプルで質素であることを良しとするので、外国人観光客が期待したようなものは存在せず、がっかりしたことでしょう。暑い中、長く続く石段を上がって行ったのに、結局大したものが無くて、やや不機嫌そうな顔をして降りてくる彼らを見ると、何だかんだ申し訳ないような気がしてしまいます。

 

 朱印受付の前には大勢の人が並んでいました。こちらは、全員が日本人のようでした。外国人はこういうのには興味が無いのでしょうね。日本でも、まるでスタンプラリーのように御朱印を求めるようになったのはつい最近のことですし。

f:id:tsuiteru2772:20190929062331j:plain

 

 おみくじを引いたら「向大吉(むこうだいきち)」でした。これが出たのは初めてで、大吉よりも良いのか悪いのか分からなかったので調べてみたら、上から順に大大吉、大吉、凶後大吉、凶後吉、末大吉、末吉、向大吉、吉、中吉、小吉、・・・、と全部で32種類あるそうです。私が引いたおみくじには「永い間の迷いから覚めて、人世を見直して正しく進む兆である。後は心掛けと努力次第で、万福招来疑いない。」と書いてありました。本当にそうなら良いんだけどなぁ・・・。