ノルウェイの森

 書店の棚を見ていたら、村上春樹さんの本が並んでいる隣に『ノルウェイの森』のDVDの”廉価版”が置いてあったので購入しました。この商品は、Amazonで検索しても見つからず、上で紹介している商品とはパッケージが異なり(通常の半分ぐらいの厚さ)、1,080円でした。
 村上春樹さんの小説は、ストーリー展開よりも、文章そのものに大きな魅力を感じる私としては、この小説を映画という媒体に置き換えた場合、果たしてどこまで村上ワールドを表現できるのかが気になるポイントのひとつでした。
 監督はベトナム出身(パリ在住)のトラン・アン・ユン氏で、映像は美しく、一方、登場人物達は切なく、儚く、だけど何故だか妙にリアルな人間としての生活感が弱く、どこか遠い星の出来事でも眺めているかのような静かな印象であったせいか、激しく感情移入することはありませんでした。
 ネットのレビューでも賞賛から酷評までいろんな感想があるようです。私としては、好きか嫌いか、どちらかを選ぶとしたら、好きだと思います。