カラ兄弟

 昔からロシア文学はあまり得意ではなく、読み始めてはみるのですが途中で挫折してしまうことが多いです。『カラマーゾフの兄弟』もその中のひとつで、5〜6年前に新訳版が出て「読みやすくなった」との評判を聞いて購入し、いつもバッグの中に入れておいて会社帰りの電車の中などで読み進めたりしたのですが、途中で他に読みたい本に出会ってそちらを読み始めたが最後、再び『カラ兄弟』を手にすることはなく、暫くは本棚に並べてあったのですが、結局読み終えないままブックオフ行きとなってしまいました。
 村上春樹さんがエッセイの中で、一般に長編小説には読みはじめのところが大変だけど、そこを我慢していったん越えてしまうと後は割とすらすら読める場合が多く、『カラ兄弟』はそういう種類の小説だ、といったことを書いておられました。考えてみれば、私の場合もだいたい、まだ物語の核心へ徐々に入っていく前段階で(ロシア文学はこの部分がやたらと長いので)挫折するパターンが多かったような気がします。今は毎日が忙しくてなかなか時間が取れないのですが、いつかまた挑戦して読破したいと考えています (^^)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)