メシが食える大人

わが子を「メシが食える大人」に育てる (ファミリー新書)

わが子を「メシが食える大人」に育てる (ファミリー新書)

 『本の雑誌』のWEBサイトでこの本のことを知りました。私自身は子供もいなけりゃ奥さんもいないのですが、こういうテーマは何故か妙に気になるので読んでみました。
 この本の著者の高濱氏は「はなまる学習会」という塾を設立した方で、この塾では幼稚園児〜小学生を対象とし、数理的思考力・読書と作文を中心とした国語力に加え、野外体験を三本柱として、将来「メシを食える人」そして「魅力的な大人」を育てることを目標としているのだそうです。
 『本の雑誌』のWEBサイトの記事では、この本の中の「東大生の共通点」について書いてある部分が取りあげられていました。それは、ある学者が東大生に対してアンケート調査を行ったところ、全員が「イエス」と回答した質問が2つあったそうで、ひとつは「小さい頃、親に『勉強しなさい』と言われたことが無い」で、もうひとつは「母親がいつもニコニコしていた」だったというものです。一理あると思いましたし、ひとりの例外も無く全員が「イエス」と答えたというのは興味深いと感じました。
 この"共通点"についてもう少し深く掘り下げてあるかと思ったらそうではなく、全体としては、テーマが多岐に渡っている割にはページ数が少なく「広く浅く」といった印象でした。