犬の学校

 うちのご近所に割とお金持ちの方がいらっしゃいます。先代が何か手広く商売をされていた方のようで、それを引き継いだ現在の御夫婦もリッチな暮らしを送っているようです。
 家の外観が立派なのは勿論のこと、ガレージには国産の高級車が1台、ドイツの高級車が1台、英国の高級車が1台並んでおり、更に最近そこへイタリアの真っ赤な高級スポーツカーが加わりました。私は車のことはそれほど詳しいわけではありませんが、このイタリアのスポーツカーにはやはり憧れてしまい、1日だけでいいから貸してもらえないかな、と考えてみたりします。これに乗って会社へ出勤したらみんな驚くだろうなぁ (^^)

 このお宅では犬を1匹飼っています。犬もどうせ高級な犬種なのだろうと思いきや、極々普通の、どこにでもいるような(あるいはどこかで拾ってきたかのような)柴犬で、このお金持ちのお宅で唯一、お金持ちらしからぬアイテムです。しかしそこはお金持ちのおうち、1歳になるこの柴犬を躾のための犬の学校へ通わせているのだそうです。通うといっても、犬が自分で学校へ歩いていくわけではなく、学校側が毎日車で迎えに来ます。初めのうちは嫌がっていたその柴犬ですが、最近は自ら進んで車に乗り込むほどの楽しい学校のようです。
 学校では何をしているのか気になったので、御主人に「学校で何をしているんですか?」と訊いてみたところ、「何やってんだかねぇ」とあまり詳しいことは知らない様子でした。犬の躾は、自分でやるとなると大変だし、それなりの知識が必要なので、こういった訓練施設へ預ける人は結構いるみたいです。