犬を取りまく環境

 近所のかつては田圃だった場所が今は空き地になっていて、そこに「犬入るな」と書かれた立札がありました。最近は、この類の看板とか札がホームセンターなどでも売られていたりして、その場合はもう少し柔らかめの文章であることが多いのですが、「犬入るな」という単刀直入なメッセージにはこの土地の持ち主のイラダチみたいなものがにじみ出ているように感じます。

 この場所がまだ田圃だった頃、当時小学生だった私は飼い犬(柴犬)の散歩の際にこの辺りでよく犬に用を足させていたので^^;、あまり大きなことは言えないですし、もしも自分がこの土地の所有者だったとしたらマナーの悪い飼い主に対して心穏やかではないものを感じるであろうことはよく理解できるのですが、何だかちょっと世知辛いなあ・・・とも思います。

 世界各国を旅している椎名誠さんのエッセイの中に「犬と少年が元気な国は住みやすくて良い国だ」みたいなことが書いてあったのですが、少年はともかく、犬にとってはこの国は住みやすくないのだろうなぁと思います。