文化庁が行った国語の意識調査の結果が新聞やテレビで報道されたのは数日前らしいのですが、私は昨日、ラジオの深夜放送をpodcastで聴いて初めて知りました。それによりますと、誤った使い方の主なものに次のような語句があるのだそうです。
にやける
(誤) にやにやする
(正) 男なのに女みたいにナヨナヨした態度をとる
失笑
(誤) 馬鹿にした感じで笑う、鼻で笑う
(正) あまりのおかしさに我慢できずに思わず笑ってしまう
うがった見方
(誤) 裏側の事情や真相を踏まえた上での見方、邪推
(正) 正しい見方、まっすぐな見方
私は全く知りませんでした。特に「失笑」なんて完全に逆の意味なのは驚きですし、テレビやラジオのアナウンサーだって間違って使用していることがありそうな気がします。
podcastのパーソナリティーは、文化庁は調査結果をただ発表するだけでなく、「今日からは正しい使い方をしましょう」的なアナウンスをすべきだと言ってました。しかし、言葉は時代の流れとともに変化していき、時として全く逆の意味になってしまうことも珍しくないので、もはや文化庁が何か言ったぐらいでどうにかなるものではないように思えます。
文化庁の発表ではないのですが、「袖すりあうも他生の縁」を「〜多少の縁」と間違えているパターンもよく見受けられますね。
でも、こういう間違いを指摘されると、ひとつオリコウになったような妙な快感があります (^^)