@東京駅

 浅草から東京駅へ移動し、名古屋へ向かう新幹線に乗る前に東京ステーションホテルの2階にあるBar Oakへ行きました。バーの扉を開けるのはこれが我が人生で2回目。第1回目はホテルオークラハイランダーへ行ったのですが、あれからもう1年以上が過ぎてしまいました。

 事前にネットで調べたところによりますと、リニューアルオープン直後は訪れる人が多く、1〜2時間待たねば店に入れないこともあったらしいのですが、私が行った時はほど良い客の入りで、カウンターのど真ん中の席に案内されました。

 バーにはメニューが無いものだと思っていたのですが、このお店にはありました。と言っても、カクテルもシングルモルトも代表的なものがほんの少し載っているだけでした。結局、そのメニューにはないけど、教科書通りにジントニックをオーダーすると、若くて美しい女性バーテンダーが作ってくれました。ジントニックなんて、文字通りジンのトニックだろ、とさして期待はしていなかったのですが、なかなかどうしてこれがしみじみと美味しくて、これだけでもこの店へ来て良かったと思いました。

 15分ほどかけてジントニックを飲み終えると、もうひとりのバーテンダー(若い男性)が「おかわりはどうなさいますか?」と訊いてきました。ハイランダーで飲んだラフロイグの18年物の美味しさが忘れられなかったので、このお店でもう一度飲んでみたいと思ったのですが、あいにくと10年物しか置いていないとのことでした。でもまぁ、それがどんな味がするのか飲んでみようと思い、そのバーテンダーの提案でハイボールにしてもらいました。ところが、10年物というのは18年物ほどのまろやかさや深みのある立体的な風味が感じられませんでした。やはり8年の熟成期間の差というのはダテじゃないんだなぁ、と思いました。

 このBar Oakは歴史と伝統のある格式高いバーなのでしょうが、ビギナーの私が行っても緊張することなく寛いでお酒を味わうことが出来ました。新幹線の乗り場に近いというのも便利です。今度東京に来る時にもまた寄ってみたいです。


(この写真はBar Oakの公式サイトからお借りしました。)