呼吸法

 またまた先日読んだ『日本人の命を奪う6つの病気と〜』からの引用なのですが、動脈効果を予防するための簡単な呼吸法が紹介されていました。本当に簡単で、息をゆっくり吸って肺をいっぱいにして5秒間止めてからゆっくりと吐く、だけです。この時に何が起こっているかというと、肺はおよそ3億個の肺胞がぎっしり詰まっているのですが、肺を空気でいっぱいにすると、肺胞がプロスタグランジンという物質を作りだします。このプロスタグランジンには血管を広げて血圧を抑える働きがあるほか、コレステロールが動脈の壁に染み込むのを防いでくれるので、動脈硬化を起こしにくくなり脳卒中心筋梗塞の予防に役立つわけです。

 ヨガなどでは呼吸が重要ですが、これは単に気持ちの上の問題ではなくて、実際に体に良い物質が作りだされていたとは、たいへん面白いです。この方法はいつでもどこでも簡単に出来てお金もかからないので、通勤電車の中とか会社のデスクなどで、ちょっとした時間を利用して実践してみたいです。