- 作者: 投野由紀夫
- 出版社/メーカー: 桐原書店
- 発売日: 2003/08/08
- メディア: 単行本
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以前は紙の辞書を使っていたわけですが、そういうアナログ辞書の場合、ページをめくって調べたい目的の語句に辿り着くまでに、全く関係の無い他の言葉が嫌でも目に入ってきて、そちらへちょっと寄り道して「へぇ〜、なるほど、こういう単語があるんだぁ」などど小さな発見をするのが結構楽しかったりします。
この『ロングマン現代英英辞典』はイラストや写真が多く、しかもカラーなので、ページをめくっている際に「なんだろ?」と立ち止まってしまうことが多い辞書です。
例えば左の写真のように、「組み立てる、作る」という言葉は、シチュエーションによってassemble、construct、buid、makeなどと使い分けることがイラストで説明されていて、とても分かりやすいです。
日本語だとひとくくりになってしまっている概念が他の言語ではいくつもの言葉に分かれていることはよくあることで、そのニュアンスの違いを理解するのに絵とか写真はとても有効であり、また記憶にも残りやすいという利点もあります。
上の写真は、shiverという「(寒さなどで)震える」という意味の単語で、女の人が寒そうにしている写真が載っているのですが、別にこの写真が無くたって意味は理解出来るのになぁ、とツッコミたくなることもあり、なかなか面白い辞書です。
こういう楽しさは紙の辞書ならではのもので、紙の辞書を使ってこなかったら英語の学習はもっと退屈に感じ、ここまで英語が好きにはならなかったかもしれないと思ったりもします。
今時の学生は、もしかしたら中学あたりでも電子辞書を使っているのかもしれませんが、素早く言葉の意味を調べるという点においては優れているのでしょうが、「寄り道をする楽しさ」は味わえないので、勿体ないなと感じます。