1億5千万円!

 1か月ほど前、サッカーJリーグ(J2)のFC岐阜に1億5千万円が寄附されたとのニュースがありました。寄附をしたのは、東京都の会社経営者の藤澤信義氏。藤沢氏は岐阜市出身で、岐阜県一の進学校である岐阜高校から東大医学部へ進み、卒業後は様々な会社の重役を歴任し、現在は金融・不動産業などの持ち株会社Jトラストの代表取締役社長だそうです。

 街の噂によると、藤澤氏から「寄附の上限はいくらですか?」という問い合わせがFC岐阜に対してあったらしく、「さぁ、100万円ぐらいですかね・・・」みたいな返答をしていたところ、あっと驚く1億5千万円の寄附が申し入れられたのだとか。このお金は会社名義ではなく、藤澤氏の”ポケットマネー”で、たいていの場合、多額の寄付をするとその用途に関してあれこれウルサク言ってくる人が多いものですが、藤澤氏は「金は出すけど口は出さない」主義らしく、1億5千万円という大金をポ〜ンと出しただけで細かいことは何も言わないらしいです。

 心配なのは、このありがたい寄附金をFC岐阜が効果的に運用できるかどうかです。このチームは、どうも「球団経営」のノウハウが不足しているように思えます。強いチームを作るためには選手の補強も必要ですが、会社組織の経営に関する知識と経験が豊富な有能な人材をどこかから引き抜いてきてGMなどのポジションで辣腕をふるってもらうぐらいのことをしないと、このチームに将来は無いような気がします。