マッサージ:ホラー編

【注意!】若干コワイ話かもしれませんので、そういうのが苦手は人は読まない方が良いかもしれません。

 昨日の記事に書いた、施術者がお客さんの体の上に乗って足を使って行う「台湾式マッサージ」を受けたことは無い私なのですが、似たような(?)経験はあります。あれは大学3年生の夏のことでした。所属していた研究室の夏期合宿で東北のあるリゾート地を訪れました。昼間は卒論研究の中間発表会などがあったのですが、夜になれば当然のように大広間での飲み会となり、学生同士あるいは指導教官との親睦を深めるという極めて正しい日本の大学生の楽しいひとときを過ごしておりました。しかしお酒に弱い私は途中でフラフラになってしまい、宴の途中で退散して部屋へ帰り布団に入って眠ってしまいました。それから何時間かが過ぎた頃、目が覚めてふと気が付くと体が思うよう動かない状態になっていました。そして突然「ぐわぁん、ぐわぁん、じゃらんじゃらん〜」とシンバルとたくさんの鈴を打ち鳴らしたような音が凄まじい大音量で私の耳元で聞こえ、次に足下から誰かが私の体の上に乗っかってゆっくりと上体の方へ近づいてくるのが感じとれました。「こっ、これはもしかして、金縛りってやつか!?」と思い、焦りました。何かオソロシイことがこの後に起こるかもしれないと緊張感が高まってきたのですが、私の体の上に乗っかって歩いてくると背骨とか腰がポキポキと音を鳴らすようで妙に気持ちがよくて(その時私は仰向けではなく、左側を下にして横になっていました)、出来ればもう一回足下から上がってきて欲しいとさえ思ったのですが、相部屋で隣の布団に寝ていた先輩が「ずご〜っ!」という大きなイビキをかいた途端に私の体の呪縛が解かれ、耳元の大きな音も消え、体の上に誰かが乗っかっているという感覚も無くなりました。怖かったけど、でもこの世の物とは思えない気持ちの良いマッサージを受けているようでもあり、残念な気持ちでした。
 
 金縛りとは、脳は覚醒しているけど体が眠っている状態なだけであって、超常現象でも何でもないことは頭では解っていても、実際にそういう状態に陥ると冷静さを失ってしまいます ^^;)