たくさんの観客

 対ウルグアイ戦の入場者数が45,883人との発表が試合途中にありました。チケットは完売したようですし、客席はほぼ100%埋まっていて空席はほとんどみられない状態でした。この試合会場(宮城スタジアム)は2002年の日韓ワールドカップの日本対トルコ戦が行われた場所でもあるのですが、その時よりも多い入場者数とのことでした。

 仙台には大きなサッカースタジアムが2つあって、ひとつは今回の宮城スタジアム、もうひとつは仙台スタジアムJリーグベガルタ仙台のホーム)です。仙台スタジアムは街の中にあって地下鉄の駅(泉中央)のすぐ近くなので交通アクセスは申し分ありませんが、観客席は2万ほどなので大きな国際試合を開催するには小さ過ぎます。一方、今回の対ウルグアイ戦が行われた宮城スタジアムは5万人レベルの観客を収容できる大きな会場です。しかし、このスタジアムのある場所は繁華街から離れた山の中で、交通アクセスに問題があります。実際、今回の試合の後にも周辺の道路は相当混雑したようでした。また、以前この宮城スタジアムを訪れた川淵三郎氏(Jリーグ初代チェアマン、現日本サッカー協会最高顧問)も交通アクセスの悪さを懸念して、今後国際試合を宮城スタジアムで開催することに難色を示していたそうです。
 しかし、交通アクセスに問題を抱えつつも、東京の国立競技場並みのお客さんを集めることができた今回の開催は、日本サッカー協会に良い印象を与える結果となったようで、今後もこの宮城スタジアムで試合を開催することを前向きに検討するだろう、と関係者は話していました。東北地方を応援するという意味でも、サッカーの試合はもとより、その他のイベント(9月下旬にはサザンのライブがこの宮城スタジアムで行われるそうです)もどんどん開催して欲しいと願います。