早朝練習

 午後からは用事があったので、早朝にトレーニングを済ませてしまおうと思い、長良川河川敷の「高橋尚子ロード」を2時間、距離にして20キロほどを走りました。暑かった夏の間はスポーツジムのトレッドミルの上をかなり急な傾斜をつけて負荷をかけて走り込んだので、河川敷の平らなコースは比較的楽に感じるものの、久々に2時間という長めの時間を走った後はふくらはぎに軽い筋肉痛を感じました。でもこういう痛みは「トレーニングしたぜっ!」という証のようで、心地よいものです (^^)


 「高橋尚子ロード」は岐阜市出身の彼女の功績をたたえて作られたもので、彼女のランニングシューズと足型の石碑があります。そこには2000年のシドニーオリンピックの金メダリストであるということと、「2時間23分14秒」という優勝タイムが刻み込まれています。ちなみに、彼女はシドニー五輪の翌年(2001年)のベルリンマラソンで当時の世界記録である2時間19分46秒をマークし、これが彼女のベストタイムです。その後、2005年に野口みずきが2時間19分12秒で走り、これが現在の日本最高記録です。記録の上では野口みずきの方が上なのですが、記憶の中では圧倒的に高橋尚子の方が印象が強く、今でも「日本の女子マラソンといえば高橋尚子」と思う人が多いのではないでしょうか。ちなみに、女子の世界記録はイギリスのポーラ・ラドクリフの2時間15分25秒で、男子の世界記録はケニアのキプサングが2013年のベルリンマラソンで出した2時間3分23秒。この調子でいくと、男子マラソンで2時間の壁が破られるのは2020〜2033年頃になりそうだと予想されています。42.195キロを2時間で走るということは、単純計算で100mを約17秒で走ることになり、時速にすると約21km/hrになります。一般の人ならたとえ自転車に乗って走ったとしても、2時間のあいだ時速21キロをキープするのは難しいと思います。このマラソンの高速化から日本勢は取り残されてしまっている感があり、男子はもうダメでしょうから、女子のマラソン界に「第2の高橋尚子」みたいな人材が出てきて活躍することを期待したいです。