UNHCR

 もう何か月も前のある夏の日、名古屋の繁華街を歩いているとUNHCRという組織への支援を呼びかけている若い男女がいました。人通りの多い歩道にテーブルとポスターを貼った大きなボードを設置し、道行く人に声を掛けていましたが、ほとんどの人は興味を示さずに通り過ぎていきました。私はUNHCRは国連の組織だというくらいは知っていましたが、具体的な活動内容はよく知らなかったので立ち止まってポスターに書かれている説明を読んでいると、支援を呼びかけていた男女のうちの女性の方が近寄ってきて説明してくれました。UNHCRは国連難民高等弁務事務所で、世界各地にいる難民の保護と支援を行う機関。かつては緒方貞子さんが難民高等弁務官を務めたこともありますし、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが特使として活動を続けています。UNHCRが保護や支援をする対象は難民全般ですが、今回の名古屋の路上での呼びかけでは、子供の難民のことを殊更クローズアップしており「○○円の寄付があれば○○人の子供達がマラリアの予防接種を受けられます」といった切り口の説明に重点を置いていました。その方が人々の注意を引き易いと考えたのかもしれません。まあそれはよいとして、やはりこういう組織の活動は重要であり、少しでも力になれれば、という気持ちが湧き上がってきたので、毎月一定額を自動的に送金する手続きをしました。