伊勢

 伊勢神宮を参拝してきました。いつものように名古屋から近鉄伊勢市駅まで行き、まずは外宮を訪れ、その後タクシーで月読宮へ寄ってから内宮へ行きました(時間の都合で今回は猿田彦神社へ寄ることが出来ませんでした)。1月も半ばを過ぎましたが、お正月の三が日や成人の日ほどではないにせよ、かなりの数の参拝客で混雑していました。

 今回の参拝の目的は、遠くに住むある身内の代理として御祈祷を受けてくることで、御神楽付きの御祈祷を申し込みました。これまでにも何度か御神楽付きの御祈祷を受けたことはありますが、大抵は待ち時間は15分ほどで、人数も多い時でも10数名程度ほどでしたが、今回は1時間弱待たされ、人数も100名近くおりました。御神楽も、通常は雅楽の演奏に合わせて巫女さん達が舞を披露するのですが、今回はお正月の特別バージョンなのか、白装束に腰に刀を差した男性の舞があり、その後にオレンジ色の衣装に身を包みバリ島の民族舞踊に出てくるような金色の動物的(龍?)なデザインのお面を付けた男性の舞がありました。

 そして今回最も驚いたのは、御祈祷を受けに来た参拝客の中にどこかのお寺の住職が檀家さんを10名ほど引き連れてやって来ていたことでした。昨日のブログで日本の宗教観の寛容性について触れましたが、袈裟を着たお坊さんが神前で二礼二拍手一礼をしている姿を実際に目の当たりにするとかなり驚きます。他の宗教で例えるなら、キリスト教の信者の団体がイスラム教のモスクを礼拝するようなもので、普通なら絶対にあり得ないでしょうし、外国の人には到底理解出来ないかもしれません。宗教に対するこのような柔軟な考え方というのは日本独特のものであり、懐が深く、平和的であると益々強く感じるようになりました。