雨にも負けず

 今読んでいる本にたまたま宮沢賢治の『雨にも負けず』が引用されていました。あまりにも有名なこの詩ですが、冒頭の「雨にも負けず、風にも負けず」とか、中頃の「東に病気の子供あれば〜」などは知っていても、それ以外の部分はあまり気にもとめませんでしたが、あらためて全文を読んでみると若い頃に読んだ時とはまた違った形で心に響いてきました。
 しかし、いまひとつピンとこないのが「あらゆることを 自分を勘定に入れずに よく見聞きし分かり そして忘れず」という一節で、特に「自分を勘定に入れずに」をどう解釈すればよいのか分かりませんでした。ネットで調べても答えはみつからず、知っていそうな人が周りにいるわけでもなく、悶々としております。