あれがウソだったとは知りませんでした

 先日、Podcastであるラジオ番組を聴いてましたら、「偽史」つまり「偽の歴史」をテーマに取り上げておりました。はじめのうちは「へぇ、そんな研究分野があるんだぁ」ぐらいの軽い気持ちで聴いていたのですが、偽史の例として、いわゆる「江戸しぐさ」というものを引き合いに出し、あれは実はデタラメだったということを知って、ぶったまげてしまいました。
 「江戸しぐさ」とは、人々が日常の社会生活を営む上で他人との間に生じるストレスを少しでも和らげるための心遣いで、例えば雨の日に傘をさした者どうしがすれ違う際は傘を斜めにして相手の傘にぶつからないようにするとかで、確か公共広告機構のテレビCMでも使われてましたし、学校の教科書に載ったこともあるのだそうです。
 しかし、これらが全部ウソ・デッチアゲだったとはつい2、3日前まで全く知りませんでした。公共広告機構のCMで取り上げられたのが決定打となり、頭から信じて疑ってもいなかったのに、まさかまさかの大ウソとは、驚きとともに憤慨の感情も湧き上がってきました。
 何故あれがウソなのか、ウィキペディア等でも検証が載っていて、いくつかの「おかしな点」が指摘されてますが、ワタシ的に最も説得力があったのは、噺家柳家三之助が2014年9月12日のTwitterにおいて「もし江戸しぐさなるものが本当に江戸時代の江戸にあったなら、噺(この場合、古典落語の意と推定される)に出て来ない筈が無い」との指摘でした。確かに、よく考えたらそうだよなぁ・・・