二人のマスター

 昨日の記事に書いたバーは、随分前に読んだ『今宵も大人はバーで癒される』という新書の巻末に載っていた「一度は訪れてみたい日本のバー20選」のうちのひとつです。ここのマスターは過去に何度もコンクールで優勝したほどのウデの持ち主で、確かにどのカクテルもオリジナリティーに溢れ、こだわりが感じられるものばかりです。

 一方、コーヒー好きの私が「このお店のコーヒーは旨いなぁ」と唸ったカフェが長良川にほど近い場所にありまして、私の自宅からは距離があるのですがちょくちょく通っています。このカフェのマスターの美味しいコーヒーを追求する姿勢には強烈なものがあり、彼が淹れたコーヒーはまさに「珠玉の一杯」と言えましょう。

 ある日、ふと「そういえば、あのバーのマスターとカフェのマスターは同じ苗字だよなぁ・・・」と気が付いたので、先日バーを訪れた際にマスターに訊いてみたところ、カフェのマスターとは従兄弟関係なのだとわかりました。バーとカフェという違いはあれど、妥協せずに美味しさを追い求めるプロフェッショナルな面には共通のスピリットを感じます。こういうのは「血筋」なのでしょうかね。このふたりの御先祖を辿っていくと、実は大昔の茶道とかの大家だったりして。
 といってもこのお二人の性格は違っていて、バーのマスターの方はやや飄々とした感じですが、カフェのマスターの方はもの静かでストイックな感じです。ただ、奥さんは二人とも美人というところは共通してました ^^;)